龍安寺
__禅が息づく、余白の美
喧騒を離れ、余白に思いを馳せたくなる京都の名刹、龍安寺。
今回は、そんな「禅の美」を体現した、龍安寺の石庭をご紹介いたします。1975年にエリザべス女王が来訪したことで一躍注目を浴びたこの石庭ですが、いつ作られたのか・誰によって作られたのかが定かではない、謎に包まれた石庭でもあります。
喜招邸が持つ静かで洗練された雰囲気とどこか似たような、それでいて何百年にも渡って受け継がれてきた日本の精神性が息づいているような、そんな龍安寺に足を運ぶきっかけになれば嬉しいです。
「吾唯足知」
これは龍安寺の蹲踞(つくばい=手水鉢のこと)に刻まれている言葉です。中央に四角い水穴があり、その上に「五」を書くことで「吾」、左に「矢」を書くことで「知」のように、それぞれ水穴を「口」の字に見立てて四つの漢字になっているという遊び心のある蹲です。また、書き下すと「われ、ただ足ることを知る」という文になります。これは「知足の者は貧しといえども富めり。不知足の者は富めりといえども貧し」という仏教の教えを図にしたものと言われています。
これこそがまさに、龍安寺が私たちに伝えている日本の精神性ではないでしょうか。私たち喜招邸が皆様にお届けする時間や空間も、このようにシンプルでありつつもデザイン性に富んだ、余白の美しさが光るものでありたいと考えています。
「完全」ではないからこその美
龍安寺を代表するのは何といっても美しい石庭です。正しくは方丈庭園と言い、敷き詰められた白い砂の上に15個の石が配されている、枯山水の代表的な形です。実はこの15個の石は、どこから見てもどれかひとつは他の石に隠れて14個しか見えなくなるように配置されていると言われています。
仏教では「15」という数字を「完全なもの」とする考え方があります。藤原道長が満月を完全なものの例えにして詠んだように、1年で最も美しい満月の日を「十五夜」と呼ぶ日本の文化にも通ずるところがあるように思えます。そこから龍安寺がなにを表しているのかについてはさまざまな説が囁かれており、「人間は完全な存在ではないから全てを見ることはできない」であったり、「完全より少し足りないくらいがちょうどいい」であったり、どう受け取るかは見る人の感じ方次第かもしれません。しかしどのような解釈をしても、そこに完全ではないからこそ生まれる余白の美しさを感じ取ることができるのが龍安寺の魅力なのではないかと思います。
喜招邸から龍安寺まで
喜招邸が位置する烏丸御池からは、市バス一本と10分程度の徒歩で向かうことができます。また、途中の北野白梅町で下車すると北野天満宮に、乗り継いで金閣寺道で下車すると金閣寺にも立ち寄ることができます。
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例えば、朝に京都駅から喜招邸まで移動し荷物を預けてから、龍安寺・金閣寺・北野天満宮を見て回り夜にまた喜招邸に戻ってくる場合・・・
・京都駅~烏丸御池(220円)
・喜招邸/烏丸御池~北野白梅町(230円)、
・北野白梅町~龍安寺/立命館大学前(230円)、
・龍安寺/立命館大学前~金閣寺道(230円)、
・金閣寺道~喜招邸/烏丸御池(230円)
【合計1140円+余った時間で他の場所にも行けるので一日乗車券のほうがお得!】
詳しくは京都市のホームページをご覧ください。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000028378.html
龍安寺
〒616-8001
京都市右京区龍安寺御陵下町13
拝観時間:3月1日~11月30日 8:00a.m – 5:00p.m.
:12月1日~2月末日 8:30a.m – 4:30p.m.
拝観料:大人 600円 高校生 500円 小・中学生 300円
朱印受付:9:00a.m – 4:00p.m.(都合により時間が前後する場合があります。)
http://www.ryoanji.jp/smph/index.html
nimo
カフェや建築をよく巡っています☕︎